高齢になるにつれてさまざまな身体の不調が起こりやすくなります。中でも、帯状疱疹は80歳までに約3人に1人が発症すると言われているほど、身近な疾患です。
帯状疱疹とは？
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。このウイルスは、幼少期に感染する水ぼうそうと同じウイルスです。幼少期に水ぼうそうとして発症したこのウイルスは、水ぼうそうが治癒したあとも体内の神経節という部分に潜んでいます。
普段は免疫力によって抑えられていますが、加齢やストレス、疲労などで免疫力が低下するとウイルスが活動を再開し、神経を伝って神経節から皮膚へと移動することで、身体の左右どちらかの神経に沿って痛みや発疹の症状があらわれます。これが帯状疱疹です。
発症率が高くなるのは何歳から？
日本では成人のおよそ9割が帯状疱疹の原因となるウイルスを持っているといわれています。そのため、誰にでも発症するリスクはあります。
特に50代から帯状疱疹の発症率が高くなります。
帯状疱疹の症状は？
帯状疱疹は、はじめに皮膚に神経痛のような痛みが起こります。個人差はありますが、ピリピリ、チクチクと針で刺されたような痛みを感じる場合もあります。
その後、神経に沿って帯状に赤い発疹や水ぶくれが生じます。身体の左右どちらかに症状がみられるのが特徴です。
多くは腕や胸、背中など上半身の洋服で隠れる部位にあらわれますが、顔や首など外見が気になる部位にあらわれることもあります。
帯状疱疹を予防するには
帯状疱疹を予防するには、免疫力を低下させないことが大切です。
- 早寝早起き
- バランスのとれた食事
- 十分な睡眠
- 適度な運動
- ストレスを溜めない
帯状疱疹には鍼灸治療も効果的！
痛みが出ている根本の神経に鍼灸治療を行うことにより、痛みの軽減が期待できます。また、鍼灸には免疫力を高める効果もあるため、予防にもつながります。
ピリピリ、チクチクといった肌の違和感を感じたらお早めにご相談ください。
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